活版名刺オーダーについて

プリンワークススタジオの活版印刷

  • 50年ほど前の活版印刷機を使い、印圧をかけながら印刷をしています。
  • イラストレータの版下データから樹脂凸版を製作し、活版印刷機に設置します。
    文字や絵柄の台紙に対しての位置決め、インキのノリ具合、印圧を確認調整しつつ、すべて手作業アナログ的に進めているため、手間と時間がかかります。
  • 手間と時間がかかりますが、手触り感、紙の質感を感じることができる活版印刷の名刺が仕上がります。

活版印刷の印圧について

  • 活版印刷は、印刷時にかかる凹み具合【印圧】を調整する事が可能です。
    印圧を強めにご指定いただいた場合、裏面に圧をかけた際に生じる凸凹が響いてきます。
  • 両面印刷の場合もある程度、強めにかけることは可能です。
    ただし、凸凹は裏面に響きます。また図柄が重なり合う部分は印圧が戻ります。
    あらかじめご了承ください。
  • 表と裏で図柄が重なる場合は、オモテ面は強めでウラ面は弱めになど、
    どちらかの面のみをへこませての印刷になります。
    また、印圧はデザインによって加減しながら印刷しています。
    同じ強めのご指定でも凹み具合が違って見える場合がありますのでご了承ください。

データ入稿・作成時のご注意点

  • ご入稿データはAdobeのIllustratorにて作成ください。
    AdobeのIllustrator以外で作成したデータは基本的に受け付けができません。
  • デザインは作りたいサイズに対して、大きめのアートボードをまず作成し、その中に名刺サイズ等の仕上がりサイズの四角を作成しデザインしてください。

名刺サイズ(91ミリ×55ミリ)作成の場合
A4のアートボードを新規作成→アートボード内に91ミリ×55ミリの四角を作成→四角内にデザインを展開

  • デザインは名刺サイズから、左右天地それぞれ5ミリ以上のアキをとって作成してください。
    アキを確保できない場合は、トンボ(トリムマーク)を作成し、デザインしてください。

トンボの付け方(AdobeのIllustratorの場合)
仕上がりサイズの四角を選択→メニューバーのオブジェクトを選択→トリムマーク作成を選択

  • 天地左右5ミリのアキが取れないデザインまたは、端まで塗りがあるデザインの場合は、トンボを作成した上、3ミリの塗りたしをつけてください。
    仕上がりサイズちょうどにデザインしますと、断裁時の誤差で、紙の白が残ってしまう場合があります。
    (名刺の端から5ミリアキがない、または端までベタ塗りがあるデザインレイアウトは、金額が変わります)
  • フォント(文字)はアウトライン化をお願いいたします。
    文字はそれぞれのパソコンのフォントデータに読み取り画面に表示されます。
    使用されたフォントが当店のパソコンにない場合、フォントが文字化けしてしまいます。
    そのため、ご入稿時は必ずフォントはアウトライン化の処理をお願いいたします。

AdobeのIllustratorの場合
アウトラインするフォントを選択
→メニューバーの書式を選択→アウトライン作成を選択

  • フォントのサイズは5pt以上、罫線は0.25pt以上を確保してください。
    印刷時にかすれてしまったり、濃度や角度によっては消えてしまうことがあります。文字の中に含まれる線もこれより細いと上手く製版されない可能性がございます。
    フォントの種類によっては、小さいため文字が潰れたり欠けてしまうことがありますのでご注意ください。
    例:「薔薇」などの難しい漢字の中。「i」の上や「.com」のドットなど。
  • ベタ面の中の罫線は0.5pt以上確保してください。
    またベタ面の中のフォントに関しても小さすぎると表現できない場合がありますので、ご注意ください。
    例:「薔薇」などの難しい漢字の中。「i」の上や「.com」のドットなど。
  • デザインに広い面積のベタ部分がありますとムラやカスレが生じやすくなります。
    ベタ面と文字などの細かい部分が混在していると、互いに影響しあい、ベタ面を優先してキレイに印刷すると細かい部分はにじんでつぶれやすくなりますので予めご了承ください。
  • デザインデータはすべてK100%にしてご入稿ください。
    複数色の印刷をご希望の場合は、指定したい色ごとにデザインデータをレイヤーで分け、K100%以外の色(M100%、C100%など)を当てはめてください。

ご支給いただくロゴ・イラスト・QRコードについて

ロゴデータやイラストは、グレースケールまたはモノクロ2階調にしてご支給ください。
デザイン上意図がある場合以外、線や面をK100%で作ることをお勧めします。ハッキリとした活版印刷の表現ができます。
※ロゴマークのデータは、線や面を黒100%にしたイラストレータデータ(.ai)または画像データ(.jpg)をご用意ください。

また、QRコードについては、インスタグラム公式で作成できるQRコードは、ドットが細かすぎる関係上、樹脂版が欠ける恐れがあるため当店では使用できません。
インスタグラムのQRコードをご希望の場合は、インターネットのブラウザ画面でご自身のアカウント開き、そのページのURLを利用し、QRコード作成サイト等でお作りしたQRコードをご入稿ください。

特色指定のご注意点

当店は特色インキを手作業で調色しています。
特色のご指定はDICのカラーガイドより番号をご指定ください。
おすすめのインキ色番号(DICカラー)を注文ページに記載しておりますのでご参考ください。

※なお上記先のおすすめカラーは確認するモニターによって色味が変わるため、あくままでも目安となります。最終的に、活版印刷する際は、台紙などとの相性により、「彩度」が落ちるためご指定された色味より少し浅い仕上がりになることが多いです。